「あなたに癒しを!私、頑張ります!!」



「寒くなってきたな…それでも隊士達にはなかなか休息がなくってね」
「そうですね…皆さん大変だと思います」

ここは近藤の部屋。千鶴はお茶を一緒にどうか、と誘われて、今ここにいる。

「それで…君にお願いがあるんだが…聞いてもらえるだろうか?」
「はい!私で出来ることなら何でも!」

千鶴が意気込んで頷くと、近藤は嬉しそうに笑って、その頼みを口にした。
千鶴は多少戸惑うも、近藤の頼みを無下にも出来ず、わかりました。と返事をしたのだった。



・・・・さて、どうしよう?
頼まれたのはいいけど、誰の…とも言われていないし、疲れていそうな人を優先しないとね。

千鶴は屯所の中を、歩きながら考える。
疲れていると言えば真っ先に思いつくのは土方さんだけど…?

そこへ休憩中の皆の声が耳に入って来た。

「あああ〜もう疲れた!!一歩も歩けないよ〜」
「情けね〜な、あれくらいで…」
「左之さん!俺は〜3日続けて巡察とかありえないことしてんの!!土方さんもどうしてこんな割り振りするかな・・・」

そっと様子を覗えば、平助が足をだるそうに揉みながらひどく疲れた顔をしている。

「平助、副長の方がお忙しいんだ。その判断に口出しをするな」
「・・・・一君・・・いや、これは絶対仕置きの意味も入ってるんだって!!絶対この間酔っぱらって帰ったこと怒ってんだよ…」
「それならば、自業自得だ。仕方のないことだ」
「ひで〜・・・・」
「平助、今日飲みに…「行けるわけないだろ!!左之さんわざと言ってる!?」

平助君は…疲れてる。原田さんは…飲みに行くくらいだから元気かな?斎藤さんは…疲れているようには見えないけど…

「・・・・・・今日は一段と寒いね・・・なんだか寒気がする」
「なんだ?総司風邪か??」
「いや、そうでもないと思うけど、なんだかだるい・・・」
「・・・だるいのはいつものことじゃないのか?」
「・・・平助、喧嘩売ってる?」

奥に寝転がっていたらしい総司の声が聞こえる。
沖田さんは…風邪かな?

千鶴は思い悩んだ。
近藤さんに頼まれたのは、誰か疲れている者を妻のように支えてあげて欲しいとのこと。
でも思いつくだけで三人。

土方さん。沖田さん。平助君。・・・誰に癒しを……?


どうせならほのぼの夫婦!!

主導権握らせていただきます!

でも、私も癒されてみたいな