SSLホワイトデー小説



『今年限り』




※バレンタイン小説の沖田さん斎藤さんに本命を渡さなかったルートの続きです。
 誰かとCP設定はありません。
 先にVD小説を読まれることをお勧めします。





3月13日。とあるカフェ――


「あれ以来、千鶴ちゃんに変わった様子はないけど…薫は何か気付いたことは?」
「いや、特にない」
「じゃあ、別に進展があった訳じゃないんだよな!…よかったあ…」
「それならば、集まる必要はないのでは?」

先月のVD、事もあろうか千鶴がわけのわからない男に本命らしきものを渡したのを目撃した4人。
総司、斎藤、平助、薫の四人は示し合わせて男4人に似つかわしくないカフェにいた。

「馬鹿?明日はホワイトデーだよ?千鶴ちゃんのかわいさに転ばない男がいると思う?」
「…珍しく意見が合うな、沖田。あの日の脅しが今まで効いていただけで…明日の機会を狙っている可能性は十分ある」
「なるほど。ではあの男がもう一度、千鶴に会いに来ると?」
「・・・でもさ、千鶴はあいつが好きなんだろ?もし両想いなら…邪魔するの…」

可哀想じゃないかな・・千鶴の笑顔を思い出して、平助が良心にさいなまれながら口にすると…

「千鶴は愚鈍で年中頭に花が咲いてて、まともに男を見る目なんか培ってない。あんな男と付き合ってもいい様にされるだけだ」
「千鶴ちゃんは可愛いくて、ぽわっとしてるところがまた可愛いけど、そこに付け入る男がいるからね。放ってはおけないでしょ」
「・・・それは総司のことでは・・・」
「・・・というか、ここにいる全員じゃね??」

し~ん

微妙な空気が流れた後に、とにかく、と薫が立ち上がって皆を見下ろした。

「明日、その男が来るようなら…近付かないようにすればいい。それだけの話しだろう?」
「そういうことになるかな。悪い虫は追い払ってあげないとね」
「・・・それは、俺も参加決定なのか?」
「ところでさ、自分のお返しは渡してもいいんだよな!」

平助の一言に、何故か結束しかけていた空気が一瞬にしてビキビキ言ったような…
何とも言えない笑顔、睨むような表情、冷めた視線を浴びながら、平助はもうこのメンバーに入るのは嫌だと心底思ったのだった。


同日、夜――

トゥルルルル…トゥルルル…

「はい、もしもし。雪村です…・あっ!私!」
「うん…そうなの?でも私でいいのかな・・・そ、そう?」
「ううん!迷惑だなんてそんな!絶対行くね!うん、楽しみにしてる」

カチャ


・・・・・・・・・・・・・・・
鼻歌歌って…何だあの軽い足取りは。
怪しい。怪しすぎる…やっぱりあの男、また!!

薫はふっっと黒い笑みを浮かべながら、携帯を手にしたのであった。


3月14日午後――

「あ、あの服初めて見る。買ったのかな」
「へ~似合ってる…ああいうふわっとした服、千鶴に似合うよなあ」
「何でも似合う。どちらにするか悩んでいたもう一つの服もよく似合っていた。」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

明らかに待ち合わせ中の千鶴をじいっと眺めながら、四人は穏やかに!会話を続けている。

「ちょっと待って。斎藤君。今とってもおかしいこと言ったよね」
「貴様、千鶴といつ出かけた?」
「一君って結構抜け駆け多くない?」
「・・・そんなんじゃない。少し買い物に付き合ってもらった礼に千鶴の買い物にも付き合っただけだ」
「「「それが抜け駆けなんだよ!!」」」

油断も隙もない、と三人が斎藤に詰め寄る中。視界の片隅にいた千鶴が大きく手を振り出した。
その視線の先にいるのは…
千鶴に駆け寄るのは…??

「千鶴ちゃんっ!おまたせ!今日は付き合ってくれてありがとう~」
「ううん!誘ってくれてありがとう!いっぱい食べられるように・・ワンピースにしたの」
「私も!さっ!早速行こう!あそこのケーキバイキング評判いいんだ~」

女の子二人で仲良く手を繋ぎながら店に入っていく様子を見届けた後、薫には責めるような視線が集中した。

「・・・何だ。大体何かあれば言えと言ったのは、おまえたちだろう!?」
「うわ、自分に非があるのわかってて、逆ギレ?嫌だ嫌だ」
「・・・俺は用があるので帰らせてもらう」
「はあ…まあ、よかったじゃん!・・だけどケーキバイキングか…大丈夫かな…ぶつぶつ」

こうしてホワイトデーは何もないまま、幕を下ろした。


・・・・な筈はなく。


同日、夕方――

「わあ…夕焼けが綺麗ですね!夜景が綺麗って聞いたことはあるけど、夕方もとっても綺麗!」
「そうか。よかった…すまない。他に何も思いつかなくて」
「いえ!私が前に言ったこと、覚えていてくださったんですね!嬉しいです…」

観覧車の中、夕日に照らされて顔を赤くした千鶴がにっこり笑顔を向けた人は――
夕焼けのせいか、それとも自分で頬を染めているのか、顔を赤くした斎藤。

買い物に付き合ってもらった時に、千鶴が言っていた言葉。
『あの観覧車、すごく眺めがいいんですって!一度乗ってみたいとは思うんですけど…』

なかなか機会がなくて・・と小首を傾げた千鶴を見た時から、ホワイトデーには千鶴と一緒に乗りたいと思っていた。
誘うのにはなかなか苦労したけれど…こうして笑顔を見るとその甲斐があったと思う。

夕焼けに染まる景色よりも、千鶴が綺麗だと思う。
目を奪われてしまうのは、千鶴。
あまりじっと見ては…とも思うけれど、それでも惹きつけられる――

来年も、一緒に…その言葉を言えば、自分が抱える感情に気付かれるだろうか?
今も、幸せだと思う。けれど、もっと、と切望する自分もいる。
今日、千鶴はこれをただのチョコのお返しだと思ってる。
それは嫌だと・・思う。

「―― 千鶴、今度は夜に…来よう」
「はいっ!夜景も楽しみですね」

外の景色ばかりを映していた千鶴の目に、斎藤の姿が映される。
優しく微笑んでいると思っていたけど、何か気持ちを決めたような、ドキっとするような表情で。
けれどそれは一瞬で、またいつもの微笑みになる。

次に二人で乗る時には、きっと告げよう――

好きだと告げた時に、どうか、今のように笑ってくれますように、と・・・
斎藤がそんな決意をしたことなど、千鶴は知らず…

自分を見つめる瞳は自分を捉えたまま、すっと手が伸びてきて。
千鶴の首に優しくストールが巻かれた。

「・・・これ・・・」
「よく似合うと思う。気に入ってくれるといいが・・・」
「・・・・・・気に入らない筈がないじゃないですか」

このワンピースを買う時に、この服に似合うかも、と思って何度も視線を向けたストール。
手にすることはなかったのに、欲しいとも一言も言っていなかったのに・・・

「これ、実は・・・欲しいと思ってたんです。とっても嬉しいです」
「そうか、それならよかった」

微笑みが優しくて、胸が締めつけられる。
早く下に――
まだここに――

相反する想いが交差するように。


同日、日も暮れた頃――

「遅くなりました~近藤さん?」
「や~雪村君!こんなところまで呼んで悪かったなあ・・時間は大丈夫かな?」
「大丈夫ですよ。ところで用って・・・」

近藤の道場に顔を出した千鶴。
休日なのに関係なく、奥の方からは子供たちの声がまだ聞こえる。

「ああ、これを…バレンタインのお返しをな?子供たちの分までくれただろう?だから・・」
近藤がそう言いかけた時、その様子を覗っていた子供たちがわっと一斉に駆けて来た。

『チョコありがと~!!!』

子供の大合唱に、千鶴はいいえ!どういたしまして、と笑顔で。
子供が小さな飴を千鶴に渡していく、そんな様子を近藤もにこにこと眺めていたのだけど。

「もう暗いな。送っていくよ」
「え?大丈夫ですよ。近藤さんは子供たちと一緒に・・・」
「違うよ~総司兄ちゃんが送るんでしょう?」
「そう、僕が送るの」

ひょこっと奥から顔を出したのは総司。いつからいたのか全く気がつかなかったけど。

「え、でも沖田先輩も用事があるんじゃ…」
「違うよ!ないのに雪村さんが来るって知ってて、ずっと待っていたんだよ~!」
「・・・え・・・そうなんですか?」
「いや・・・「そうなんだ。雪村君を呼んだことをちょっと前に話していたんだが・・・そしたら今日夕方来たと思ったらずっとそわそわしていて・・」
「こ、近藤さん!」

珍しく慌てる総司に、近藤はすごく楽しそうで。
そして子供たちがに~っと笑顔を作って・・・・

「何照れてんの~だってお嫁さんになる人なんでしょう?」
「いっつも言ってるよね!」
「そうそう!可愛いってもう耳にタコが出来るくらい聞いてるし・・・」
「バレンタインのチョコも、俺達までもらってて不機嫌そうだったもんね!」

「「・・・・・・・・・・・・・・」」

総司は千鶴に背を向けているから、千鶴にはどんな顔をしているかわからない。
けど、自分の変化は恥ずかしいほどわかる。
じわっと頬が熱くなっていく…

一方子どもたちは急に静まって、奥へと一目散に走ってしまった。
総司がどんな顔をしたのかは、近藤の苦笑いを見れば千鶴にもわかったかも知れない。

「千鶴ちゃん、送るよ」
「あ、はい!」

暗い中、近藤に笑顔で見送られながら二人は夜道を歩きだす。

「そのストール、似合っているね。」
「あ、ありがとうございます」

暗くてもわかる。照れている千鶴。
昼間はつけていなかった。ということは――
お千ちゃんって子と買い物・・したんだろう。
違う可能性もわかってはいるけれど、今はそう思うことにする。

「・・・ねえ、千鶴ちゃん。さっきの、どう思った?」
「さ、さささっきのって…何でしょう?」
「その動揺っぷり見るとさ、絶対わかってるよね」

ひょいっと顔を急に覗かれて、慌てて顔を逸らせば躓きそうになって。
体は簡単に支えられてしまう。
そのまま、何故か手は繫れたまま、わざわざ外すのもいいのか悪いのか、よくわからない。

「さっきの、冗談じゃないからね?」

少しだけ先を歩く総司の顔は見えない。
けど、冗談じゃないのは・・・何となくだけど、わかる。

「自分で言いたかったのに・・・あの子たちみんな言っちゃって・・・ひどいよね」
「そ、そうですね・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」

いつもは饒舌なのに、今日は静かで・・・沈黙が息苦しい。
ようやく家の前に辿り着いた時には少しほっとしてしまった。

「あの、送って頂いてありがとうございました。帰り、気をつけてくださいね・・」
「うん、千鶴ちゃん。これ、お返し」
「あ・・ありがとうございます。何だろう?」
「帰ったら開けて見て。・・でも大したものじゃないんだけど」
「そんなこと・・」

ふふっと笑う千鶴に、総司は同じように小さく笑いを返してから、去り際ぽつっと一言。

「来年は、特別なお返しをしたいから・・・覚えておいてね。バレンタインのチョコ、間違えないでね――」
「間違える・・・?」
「うん。本命しか、貰わないからね」

いつも自信満々で、飄々としている総司が、
強気な言葉とは違って、弱い笑顔で、希うように・・・

去っていく総司の背中に、思わず伸びた手。

背中を掴めたら、何かが変わっていたの?
どうしたいの?

戸惑いが足をそこに留めてしまう。



同日、夜――

『コンッ…コンッ…』

窓の外から響く音に千鶴は部屋のカーテンを開く。
二人にはもう当たり前になっている合図。

「平助君、また宿題?でも二年生のわかるかな・・」
「違うって!オレだっていつでも宿題手伝って~とかじゃないし!」
「じゃあ、ボタン取れちゃったの?」
「それもち~が~う~!!ったく、オレそんなことばっか言ってんのかな・・・・これ!」

向かいあった窓から伸ばされた手には小さい小箱。

「それ・・・」
「今日はホワイトデーだろ?バレンタインのお返しだから・・・よし、んじゃ投げるぞ!」
「だ、駄目だよ!落ちたらどうするの!!」
「落ちても壊れないものだし・・・」
「そんなんじゃないの!平助君がせっかく・・・そんなの投げるなんて駄目!」

もう!と怒る千鶴に、違う意味で参ってしまう。
赤くなる頬を自覚しながら、ごまかすようにポリっとかくと・・・

「んじゃ・・・久々に窓全開でよろしく!」
「え・・・ええっ!?夜だし、危ないよ!」
「大丈夫だって!ほら、千鶴退いとけよ~!!」

カーテンも窓も全開にされた千鶴の部屋に、自分の部屋の窓からえいっと飛び込むと・・・ボスンと落ちたのは千鶴の部屋のベッド。

「へへっ無事と~ちゃ~く!」
「到着じゃないの!もう…玄関から入ればいいのに」
「それは薫の奴がうるさいからなあ」
「・・・こっちの方が怒りそうだけど」

苦笑い浮かべる千鶴に、はいと先ほど投げようとした小箱を手渡した。
途端にぱっと晴れたような、大好きな笑顔。

「ありがとう~何かな?」
「千鶴がずっと食べたがってたやつ。ほら、あの有名パティシエの…菓子」
「え?マカロン?」
「・・・それがさ、どの種類か忘れてたから、取り敢えず全部買ったんだ」

バツの悪そうに頭をかく平助に、平助君らしいと千鶴は笑うとそっと包みを開ける。

「わっ!本当に全部入ってる!嬉しい~ありがとう!」
「いや、でも大丈夫か?千鶴今日ケーキいっぱい食ったろ?甘いもんとかもういらないかなって・・・」
「?どうして平助君それ知ってるの?」
「え!?い、いや…あ、たまたま!クラスメイトの奴がさ!千鶴を見かけたって…あ、あはは!」

普通の人から見れば苦しい言い訳だったけど、千鶴は全く気が付かず。
こういうところに救われる時もあれば、この鈍さに苦労することもある。
今は前者だけど。

「そうなんだ。とっても美味しかったよ!それに…甘いもの好きだし。いらないなんて思わないよ」
「そっか・・それならよかった」
「・・毎年、ありがとう平助君。・・そういえば、こうやって部屋に入るの久しぶりだね」
「そりゃ、千鶴だって年頃の女の子だし?オレだって、年頃の男の子だし?」
「ふふっ平助君目が泳いでる~」

くすくすっと笑う千鶴とは対照的に、急に部屋に二人きり、というシチュエーションを自覚して、
余裕がなくなってしまうのは、やっぱり強く意識をしているせいだから仕方ない。

「千鶴!あんまり年上をからかうなよ~」
「からかってなんかないよ!平助君はそういうことに気を遣うんだな、大人だなあって…」
「大人?オレが??」
「うん。最近はあんまり家に来ないから、もうずっとこうなのかなあって・・ちょっとさみしかったんだ」

だから今、とっても嬉しいと笑顔になる千鶴。
お茶淹れてくる、と立ち上がる千鶴の手を掴んだのは、勢いじゃない――
ずっと、ずっと大切に温めていた気持ち。
一人で抱えるには辛いと思う時もあるほどに、育った気持ちを伝えたくて。

「千鶴、オレ・・・」
「・・・うん、何?」
「オレ―― 千鶴が…・「淹れたお茶なら、何でもいいそうだよ?早く淹れてあげれば?千鶴」
「薫!平助君来てるの知ってたの?」
「そんなこといいから、早く淹れてくれば?」
「あ、は~い」

パタパタ…とキッチンに向かう千鶴の足音だけが部屋に響く。
伝えられなかったショックさと、見つかった気まずさで平助はもういっぱいいっぱい。

「藤堂先輩…この年になってもまだこんなことするんですか?」
「いや、これは~…ち、違う!違くて…っ!!いや、違わないけどでも…」
「決めました。明日からここは俺の部屋にしますから」
「!!!!そ、そんなああ~~~」


「あれ?平助君は?」
「帰った。千鶴、こんな時間に部屋に連れ込むんじゃない」
「連れ込んだんじゃないよ。飛び込んで来た・・「おまえ、いい度胸だね」

むすっとソファに座り込む薫にお茶を渡しながら、千鶴も横に座った。

「今年も・・・たくさんお返しもらったって訳?」
「うん。先生たちには金曜日に呼び出されて…一瞬怒られるのかと思っちゃった」
「(そんな訳ないだろう・・・)で?他は?」
「え~…山崎さんは土方先生にお返し貰っている時に、その場にいて、すごくびっくりした顔してて…」

千鶴が帰ろうとした時に、後ろからすごい勢いで追いかけてきて、お返しをくれた。
どうやらホワイトデーの日をその日だと勘違いしたらしく…

「で?あの生徒会メンバーにもあげたんだろ?」
「うん。今日一緒にって言ってたけど、風間先輩に天霧さんと不知火さんが何か耳打ちしてて…
 それで土曜、つまり昨日一緒に出かけようって言われて」

天霧さんと不知火さんは、日曜は千鶴の予約がもう決まっていると思っていたようです(賢明)

「は?じゃあおまえ昨日あの会長と・・・」
「うん。4人でお出かけしたの」
「・・・4人?2人きりじゃなくて?」
「うん」

千鶴の様子と、天霧不知火が一緒ということだし、問題は起きなかったのだろうが…
迂闊だった。のんびり沖田や斎藤、藤堂とカフェなんか行くんじゃなかった。

胸の内で軽く舌打ちすると、ふっと大事なことに思い当る。

「で、今、藤堂にお返しもらって…沖田と斎藤は?貰ってない筈ないだろうし」
「え・・・うん。…貰ったよ」

気のせいではなく、今までとは少し様子の違う千鶴に、薫は今度は堂々と舌打ちした。
気にすべき相手を間違えた・・・

「ところで、薫は誰かにお返しあげてないの?」
「・・・あんな男まみれの学校で、手のかかりすぎる妹がいて、誰か見つける暇なんてないんだよ」
「うっ・・・私のせいだって言うの?」
「他に何がある」

ぶすっとしながら立ちあがり様、千鶴にお返しプレゼントを放った不器用な兄。
相変わらずなんだから、と笑う千鶴。


毎年繰り返されるバレンタイン。ホワイトデー。
けれど、繰り返しには終止符を打たれたかもしれない、今年のホワイトデー。




END






長いですね!終わった!
分岐して、一人とラブラブ…にはならないけど、少しはラブも入れたいということで。
4人以外が省略しすぎですみません。

今回のホワイトデーで、でも賽は投げられたので…(特に斎藤さん沖田さん)
こんなぬるま湯のような関係は…今年でおしまいです。きっと。

楽しんで読まれて頂ければ幸いです。